Webサービスインタビュー:動画英語学習サービス「GetUsedTo」のNishiさん

Web集めの大橋です。

いよいよインタビュー企画が始まりました。

第一弾としては、動画で英語学習「GetUsedTo」というサービスを始められたNishiさんにサービスを作った背景や今後について伺いました。

Webサービスをこれから作ろうという人や、どういう人が作っているのか少しでも興味をもっていただけたら嬉しいです。

うちのサービスもインタビューしてという方は、お問い合わせからご連絡くださいませ。

Webサービスインタビュー

動画で英語学習Get Used To

 

サービスを始めたきっかけ

大橋:そもそもこのサービスを始めたきっかけは何でしょうか?

Nishi:ドットインストールさん(プログラミング動画学習サイト)のように動画で学べる初心者向けの英語学習サービスがなかったのであったら面白いと思い作りました。

大橋:私が見た印象でも、動画コンテンツがドットインストールを参考にしているのかなと感じたので参考にされたということですね。

Nishi:そうですね、ドットインストールさんのスタイルを意識して作りました。私もプログラミングに興味がありドットインストールさんの動画でHTML、CSSの基礎を学びました。

PHPを勉強しようと思いオライリーの参考書を買ったのですが結局分かりづらくて見ませんでした。そんな時に偶然ドットインストールさんの存在を知って利用するようになりました。

ドットインストールさんを参考にした理由ですが ”動画での解説は分かりやすい!!” これに尽きますね。

インターネット社会の現代、何かを知りたい時には、まずネットでググりますよね、その時にテキストだけでの説明を見るのと、動画での解説を見るのでは動画を見る方がユーザーにとって理解しやすいし、楽だと思います。

ヒカキンさんのyoutubeチャンネルでの商品の紹介も同じですよね、レビューを見るよりもユーザーにとってはどんな商品か分かりやすいのではないでしょうか、テキストより動画の方が分かりやすいですよね。

ドットインストールさんはそのスタイルでユーザーに良質なコンテンツを提供していて「この動画で学習するスタイルは良いな」と思ったからです。

大橋:他にも参考にされたサービスなどあれば教えてください。

Nishi:アメリカ版のLinda.comも参考になりましたね。

ご存知とは思いますがLinda.comもドットインストールさんのようにプログラミングが学べるウェブサービスですが他にもデザイン、ビジネス、写真などに関して動画で学べます。

Get Used To はJoomlaで作ったのですが、Joomlaに関するドキュメントは日本語のものが殆んどないのでLinda.comでJoomlaの使い方のチュートリアル動画を見てJoomlaの操作の仕方も学びましたね。

有料ですがLinda.com はかなりお勧めですね。

サービスの対象者

大橋:サービスとしては、英語初心者向けだと感じました。それらのターゲットを設定したのはどうしてでしょうか?
例えば、世の中には他にもリンクされていますが、アルクですとか、英語学習サイトやサービスはあるかなと思ったからです。

Nishi:良い質問をありがとうございます。

確かに世の中には良い英語学習コンテンツがあります。例えば、Voice tube,TED, youtubeだと”バイリンガールのChika”さんなどの非常に良いコンテンツがありますが個人的には英語学習初心者向けではないと思います。

私が想定する英語初心者は「be動詞が何かも分からない、3人称単数現在形のルールも知らない」ような人達です。

そのような人達に実践的な動画はまだ早すぎます。

例えばgoogleで”初心者向け英語学習”などと検索すると結構な確率でTEDを薦めている人がいますが、初心者にははっきり言って分からないでしょうね。

日本語を勉強し始めた人に日本人のスピーチを聞かせても分からないのと同じですね。

またJapan Timesや英語のニュースサイトを勧めているサイトやブログもありますが初心者には難しすぎます。

全く意味がないとは言いませんが野球を始めたばかりの人がプロと試合をするようなものですね。そんな学習はすぐ挫折してしまいます。

それよりも少しずつでいいので簡単な事を毎日やっていく方が大事ですね。TEDを見るのはずっと後ですね。

いろいろなワードで検索したのですが初心者向けの動画で学べる英語学習専門サイトは見つけれませんでした。近いものは幾つかあったのですが自分がイメージするサービスではなかったですね。

そこで私は英語初心者をターゲットにしたサービスを作ろうと思いました。

サービスの現在の状況

大橋:ブログ日付を見るとは3月中旬頃からサービスを始められたようですが、現在1ヶ月ほど経つとして、手応えはどうでしょうか?

Nishi:4月のユニークユーザー数が246人でPVが約1200です。まだまだ少ないですが見てくれている人がいるのは嬉しいですね。

大橋:サービスとして、何を手応えとして見ていますか?
例えば、ユーザー登録機能はないので、アクセス数、ページビュー数、動画閲覧数、問い合わせ数、ページ内検索数など色々と指標があると思いますが、重視されているものや意識されていることを教えてください。

Nishi:ユーザー登録機能はあるんですが、今は基本的に無料のコンテンツだけですのであえてユーザー登録機能は出していません。とりあえずはユニークユーザー数、PV数が増えればいいと思っています。

大橋:ターゲットである英語学習者が本サービスを通してどうなると良い感じでしょうか?例えば、つまづいていた部分がわかったとか、分かりやすいなどの習熟があるなど。

Nishi:Get Used Toで基礎を学んで、それからステップアップしてTEDやVoice Tubeなどの実践的なコンテンツで学んでいけばいいと思います。

何でもそうですが基本は大事です。言語に関して言えば文法は必ず学ばなければなりません。その基礎の部分をGet Used Toで学んでほしいですね。

大橋:他に運営されたり開発されたりしているサービスはありますか?

Nishi:いいえ、今はまだありません。

今後の目標や展開

大橋:Webサービスとしてマネタイズであるとか、何か目標はありますか?

Nishi:そうですね、将来的にはマネタイズも考えていますが、まだ先の話ですね。

大橋:今後のGet Used Toの展開など教えてください。

Nishi:今は、ひたすらコンテンツを増やしていくだけですね。作りたいコンテンツが山ほどあるのですが全て1人でやっているので中々コンテンツが増えないのが悩みですね。

今回はこんなインタビューの機会を作っていただきました”Webサービス集めました!!”の大橋さんには感謝いたします。ありがとうございました。

Nishiさんから学ぶ2つのポイント

今回のインタビューで気づいたポイントを2つにまとめてみました。

1.自分の強みや興味である英語を活かしたこと

英語が得意な中で、既存のコンテンツを知っているNishiさんが色々調べても「初心者向け」のものがないなと気づいたわけです。さらに動画でやると分かりやすく学びやすいというところから、自分で作ってみたらいいじゃないかというところでサービス立ち上げに至りました。

これを全く関心がないというところだと、プログラミングを1から学ぶモチベーションはなかったのではないかと思いました。

2.ターゲットを具体的に設定すること

英語初心者向けというターゲットでは曖昧さは残ります。Nishiさんの想定はもっと細かく、「be動詞が分からない」「3人称単数現在形のルールが分からない」という人達を想定しています。

be動詞は当然分かる人に対してbe動詞は何かという説明は不要ですが、知らない人には大変価値があります。逆に言えば、GetUsedToはbe動詞や3単現を知っている人には刺さらないサービスとなります。

ターゲットを設定する時によく陥るのは、誰も使ってもらえないから不安になって「絞り込み」をしないことです。本当に万人向けならいいのですが、大抵は万人向けは出来ないので、どういう人向けかを設定することが重要です。

おわりに

今回はじめてのインタビューでしたがいかがでしたでしょうか。この手のインタビュー自体は永続的に出来るかは正直かなり怪しいのですが(私のモチベが続かないなど(笑))、気楽に楽しんで貰えれば嬉しいです。

なかなかWebサービスを作っている人の生の声って聞けないと思うので、開発者や運営者の人はもちろん、新しくWebサービスを作ったり、企画者としてはどういうニーズが世の中にあるかも分かるので面白い企画なんじゃないかと手前味噌ですが思っています。

Nishiさん、ご協力ありがとうございます。これからもがんばってください!応援しています。

うちのサービスもインタビューして欲しいという方は、お問い合わせからご連絡くださいませ。