今回は、投稿されたサービスで面白そうだけど稼働してないっぽいものを取り上げます。
掲載されるのは不名誉かもしれませんが、とくに掲載先を批判するのが狙いでなく、ここが駄目だったのかなというところを推察し、活かしていくのが狙いです。
対象はランキング記事で大橋が選んだピックアップサービス(その時面白いと感じたもの)が、今どうなっているかという形となっています。
稼働している場合は、バシバシ問い合わせからご連絡ください(笑)
面白そうだけど稼働してないサービス
おもしろ相談サイト
相談や悩み事を面白く解決するというサイトです。本サイトの面白さとは「回答者」である運営者さんが、いかに「質問」と「回答」で笑いを入れていけるかです。
正直そのネタが面白いかどうかはかなり分かれるのと、面白いかどうかはわかりません。
しれっと投稿してみたところ、ちゃんと拾って頂きました。ありがとうございます。
ただ、4月2日開設で、最終投稿が10日。投稿数は6件でそれから稼働がありません。
ここが駄目だったかも
おそらく投稿を集めるのが大変です。web集めをやっていて分かりますが自動的に認知されて集めるには、何か導線を作るしかありません。本サイトが稼働できている、つまり投稿をいただけているのは、別ブログでのSEOで勝ってるという点に付きます。
勝てるには、記事を作れるということが必要で、その記事とは熱量に比例するので、体積がでかい熱量があればSEO対策はできなくはないはず、というところです。
相談室コンテンツが常に来ればおそらく稼働していて、面白い相談の場ができたかもしれません。
相談サイトは山程ある
SNS全盛から、微妙にSNS疲れやSNS井戸端会議があり、結果的につながった人はいいけどつながれなかった人はわりと置いてけぼりなSNSという感覚もあります。悪くいえばインターネットのブログやSNSとかで色々可能性が広がった人はその可能性を成功バイアスとして広げがちです。一方それらが事実ベースで0.0001%くらいの確率でもできたといえる強力な事例となります。その点は認識した上で話をしたいものです。
相談サイトはSNSでもですが、web集めでも恋愛系とか人には言いづらいこと系などのサービスも多数あります。既存にあるにも関わらずです。出会い系サービスは対象外ですが、そういったものも多いです。
インターネットも技術も色々進んだけど、根本的なところはあまり変わらないのが社会だと考えれば例えばローマの歴史を紐解くとか、江戸時代を学ぶことでヒントは見つかるはずですね。
今後稼働しないとは思いますが、面白く回答するというぶっこんだネタは面白かったです。ありがとう!
ミューディエンス
演奏家と演奏を依頼した人をマッチングするサービスです。この手のマッチングサービスは、シェアリング全盛と言われる今は多数あります。
サイト自体はありますが、演奏依頼案件自体が2018年1月末を最後に終わっています。マッチングサイトは、ここでは演奏家の登録が多そうだけど、演奏を依頼したい人が少ないということが起こりがちです。どちらかに偏ってしまうということですね。
演奏依頼自体は2014年からあり、2018年までで130件でした。4年で130件なので、1年で30件ちょっとというところでしょう。演奏会自体のボリュームは分かりません。
一方、演奏家登録者は554件あります。演奏会依頼数より演奏家が多いという状態となっています。こういう偏りはよくあることですね。
演奏依頼も演奏家も関東が多くこういうところから、インターネットでリアルマッチングの場合、移動のため交通費がかかってしまったりというのもよくある課題となりそうです。
ここが駄目だったかも
おそらくサイト自体は個人の方がやられているので、このまま細く長く運営されていくのでしょう。それは全く良いのですが、あとは依頼数を元にしたマッチングがある程度できているかだけでしょう。マッチング率自体は、依頼者の本気度や質、当然演奏家の質もありますが、それらがうまくマッチできるかです。
仮に年に30件依頼があって、半分程度マッチングするのあれば月1件程度のマッチングとなります。ビジネス的には厳しいですが、個人で音楽が好きだったり、自身が演奏家コーディネートをしていたりとかであれば、武器となります。
これらは見方次第なのですが、駄目という点では、やはり演奏家が多く、演奏依頼が集まりづらい点です。web集めの課題でもあるので、全く他人事ではないのですが、本サイトも宣伝を強調しているため、宣伝をしたい人は山程いるけれど、それを見たい人がいない。わざわざ宣伝コンテンツというものを見たい人はいないからです(面白いCMとかは別なんでしょうが)。
その点をどうすれば突破できるか。アイデアが求められます。演奏という音楽技術が必要なものは、習得も時間がかかるため、爆発的に増えるものではないでしょう。その演奏家の特色を活かしたりジャンル特化型ニッチソーシングとして生き残れる可能性は高いと思います。
クラウドソーシングマッチング
クラウドソーシングについて以前考えたことがありますが、マッチング自体は結果的に集客力が問われます。実際にはどんな良いサービスでもまず一人のお客さんがいります。そしてその人がターゲットに限りなく近い人であったら、その人が「これいいよね」といって使ってもらえるか、使い続けてくれるか。そこが問われるわけです。
クラウドソーシングサービス自体はマッチングだーといって、手数料を取るということで誰でもできますが、運営するジャンルに詳しくないと熱が冷めて続きません。また細かな違いや見せ方の工夫もできないでしょう。
運営するサービスにある程度熱があり持続出来て、かつある程度集客ができて、また運営もできる。それをすることによって、個人であれば運営者自身が何か学びになるなどメリットがなければ辛いです。
今後もクラウドソーシング系のサービスやマッチング系サービスはどんどん出てきますが多くは作っては消えていくのが多いでしょう。
ミューディエンス自体は面白い切り口なので、細く長くぜひ続けてほしいですね。駄目扱いしておいてなんですが。
作家と買い手が直接取引できる広場 hana hana(はなはな)
サイト自体が見えないのと、Facebookページもおそらくなくなっているようです。こちらは稼働停止、クローズと言っていいでしょう。
サイト自体は、覚えている範囲では、ハンドメイド作家さん向けにミンネなどのように作品を出品し販売出来るサイトです。宝石商さんがやられているので、宝石を安く仕入れてそれらを素材として売るなどの関連性が期待できそうでした。
ここが駄目だったかも
あまり言えることはありませんが、自社との関連性は高いため新規事業としてWebサービスというのがあったかもしれません。ただミンネ然り、多数のハンドメイドプラットフォームがある中で、新しくやるには特徴を相当出して出来るかどうかです。
宝石が安く仕入れられるは面白いですが、それをどう伝えていくか。あとハンドメイド作家も色々いるわけで、宝石でジュエリー作家というのがどれほどいるか。そのあたりがポイントになりそうです。
既存競合がいる、大手がいるということでそれはニーズがあるといえますが、そのオコボレを頂くのはまた難しいとも言えます。そもそもミンネなどでも初期や地味に継続しないとそもそも売れ続けるのも困難だからですね。
ミンネ自体は材料として天然石などの素材も売っているようです。また作家は、アカウント数だけですが、6666ページで15名というところから、約10万人もの作家がいることになります。おそらくアクティブな人はもっと少ないわけですが。
登録作家を増やすのは結局宣伝をしたり、地味な導線づくりが求められます。例えば自身の仕事からある程度登録される仕組みがないと厳しいわけですね。
手数料無料キャンペーンがうまく行かなかったか
推測ですが、サービス自体は手数料を無料にしてそこからということでした。宣伝ですね。ただ結局のところ登録しても売れるかというところですよね。
ちなみに、手数料自体が高いから使わないという人も作家に限らずいるわけですが、その場合自身で営業が出来るかというところと、あと高くても確実に売れるなら手数料の価値が高くなるわけです。手数料というと言い方が悪いということですね。マッチング営業料といえばまあそれくらい払っても良いとなるはずです。
あえて方向転換するなら売れ筋の人を集めたサイトとかになりますが、そういう求心力やネットワークがなければできないため、これも難しいかもしれません。
最初に手数料無料で一定の人が集まらなかった、半年や1年やってみて手応えがなかったからこそクローズされたのかもしれませんね。
お花のオーダーメイドを手軽にできる「らくスタ」
花屋さんに行くのに抵抗がない人はいいのですが、行く機会がなければとか、どういう注文をしていいかで戸惑う人も多そうです。オーダーメイドでネットから頼めるのは面白いです。
ここが駄目だったかも
花屋さんの登録件数が7件程度でマッチングできてないのではないかと思いました。依頼者側は分からないですが、その点まず1つ。
もう1つはフォームが複雑というか、項目数が多い点です。これは仕方がない点もありつつも、もっと楽に出来るようにしないと使ってもらえないのかなと。
結果的にこちらもマッチングとなる、どちらかといえば見積もり系サービスの類になりますが、うまくいってないのかなと感じました。
花を贈りたい時に何が起きるか
花を贈る時って気持ちがあるわけで、丁寧に取り扱って欲しいとか、確実性とか、色々あるんですよね。萎れた花が届いては恐ろしいわけです。
デザインツールでプレビュー出来るのも面白いので、その点を活かしていくと、もっと違うものが出来るかもしれません。
それこそ、花を贈る時に、母の日ギフトとしてセット売りがおそらく定着しています。同じように花と何かを売るそういう通販系サービスを入れることでまた違う売上げアップ、依頼する人やみたい人が増えるというのはありそうです。
または花ギフトに対して、それをカスタマイズ出来るなどが面白いかもしれません。
無料インターネット模試[理系]
数学の模試を自作で作るのでそれに回答してくれれば添削するというサービスです。アイデアが面白かったです。
ここが駄目だったかも
トップページに利用者数が少なくて管理放棄とありますので、利用者数が少なかったのは事実でしょう。
利用者を集めるために、fc2フリーサイトが悪いわけではないですが、そこにどう集客していくかのアイデアが問われます。そこがクリアできなかったのが一番でしょう。
あと、コンテンツとしては模試に関するデータがあればもっと面白くなると思うのですが、2回ほど行われた模試は回答があると書かれていますがそれらはありませんでした。
例えばやったなら回答を載せて解説を入れる。そこでweb集めでも人気サービスであるno schoolであるとか、コラボしていったり、英語とかであれば他のサイトがいくらでもあるので色々と関連付けできそうです。もちろん、相手が大きなサイトであったりメリットが薄いのであれば、まずは相手側のサービスに登録して使って貢献していくなどが考えられます。話はそこからですね。
集客が出来るかどうか
こういう斬新であろうアイデアは一発アイデアとも言われますが非常に好きです。できなかったから辞めるのももちろんですが、どうすればいいかを粘っていくことも大事ですよね。
インターネット模試とか、学習が無料できるのは根強いコンテンツで、模試にしなくても色々と学習コンテンツを作ればいけるような気がします。そういう意味でもったいないと感じました。運営者さんは他にまたサービスを立ち上げているかもしれませんね。
この手のサービスでも集客が大事です。最初いきなり集めるのは大変なので、知り合いなどに登録してもらい、使ってもらい満足度をあげていくなどがベターですが地味に効いてくるといえそうです。
サービス運営に必要なもの
色々なサービスがあり淘汰される、うまくいくなどを見てきた中で言えば、いくつかにまとめられそうです。
- サービス自体に熱があること。全く興味がないものはまず辞めたほうがいい。
- 改善や仮説検証などがわりと出来るようにすること。
- 集客の導線を必ず作ること
これくらいですかね。
サービス自体に熱があること、夢中になれること
1については、僕が服について興味があるわけではないので、アパレル系サイトもですが、サービスは使えないものしかできません。個人でやるならという前提ですが、とはいえ企業においても「やるのは担当者」であり、「部署」であっても、熱量がなければ寒いことになるでしょう。白けた起業といえばいいでしょうか。
仮に興味がないものも成功する、例えばビジネス的に売上が出て利益もでるみたいなものは全くないわけではないです。ただその場合、なんで続けているのか?となり、原点に立ち返ることになります。
この話をすると、夢中になれないけど作るとかはあるんですが、作ることに夢中になれるならそれはそれで一定満たしているといえます。
例外として、興味がなかったけどどんどんおもしろくなっていくパターンもありえます。目安としては、アフィリエイト儲かるからやるといって始めたけど、面倒くさいからいいやとなれば多分できません。成功するアフィリエイターは多分ですが、自分に夢中になれるポイントや逆に突き詰めたからこそできたり、その上で好きな要素があるから継続できるのかなと。アフィリエイトは一例であり、アフィリエイトをしろとかそういう話ではありません。
逆に興味ないのに興味が持てるのはいいことなので、そうやって素材や題材を探していくのはいいですよね。
改善や仮説検証が出来ること
自身で作れないなら誰かに作ってもらうことになりますが、チームなどでも当然作りっぱなしで終わらないことが求められます。
改善自体嫌いな人もいるはずで、少しメニューの位置がきれいになったところで「・・・」という人はいるからです。しかし、世の中は一発逆転とか何かやれば何か必ず劇的な結果が生まれることはなく、そこは受け入れていくしかありません。
それらを受け入れた上で、どうすればいいかを考えていって、考え抜いた人が頭ひとつでたり、出てくる気がします。
改善とか楽しめない人はあまりサービス運営は向いてないはずです。あと仮説を立ててこれはどうなるんだろうとアイデアが出ないとか、それを検証するのが面倒な人もきついかもしれません。
ただこれらはいわゆる企画的視点なので、そういう知見がある人と組めばいいことになります。
集客導線を作る
これ難しく考えてしまいますが、ブログがあるなら記事を書いてみる。自分のサービスを宣伝するということですね。それだけでも全然見える景色が変わります。
これができているからこそ、web集めはそこそこ投稿についてはありがたいことにいただけているわけです。気になる方はこちらにまとめてあります。自分のWebサービスへ集客する仕組みの作り方(Web集めの例を用いて)
導線がないと徒手空拳となり、アイデアが出てこないとかアクションできないとなると、概ねそのまま終わります。今までクローズしたサービスは集客もできなかったし、同時にそこからコンテンツや価値が生まれるものが難しかったなあと感じました。それは失敗というか経験があって初めて分かることかもしれませんね。
導線をいきなり作るのは難しいですが、何をしたらいけそうか。Twitterなのか、ブログなのか、Google検索なのか、それとも口コミか、SNSで一人ずつ口説いていくのか、あなたなりのやり方であればあるほどそれは強力なので考え抜くのがいいですよね。
おわりに
面白そうだけど閉じたり、稼働していないサービスを見てきました。ピックアップすればまた見るし、ピックアップしなくても僕が印象に残れば見るのでそれらは認知のチャンスだと思ってもらえると嬉しいです。大きなサイトではないですが、地味に開発者とユーザーをつなぐキッカケにしていきたいからです。
今回は開発者向け、サービス運営者向けのネタでした。上でまとめた3つのコツを持っている人はうまくいくと思うので、できているならもっと突っ走ってもらうか、マイペースでやり抜くというところが大事ですね。そういう意味では、上にあげちゃいましたが、ミューディエンスは面白く、今後細く長く続くとそれはそれでいいなあと感じます。
本サービスも細く長くやっていきたいですね。

「Webサービス集めました」のひとり企画兼編集兼運営者。他、ビジネスアイデアメディア「シゴクリ」運営者でもある。アイデアをこよなく愛し、そのアイデアが形にするかを検討し続ける、ゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア提案、アイデアの壁打ち、起業相談等の実績多数あり。Webサービスという新たなアイデアが詰まったものに触れられるのが好きでそんな人や会社を応援したくて本サービスをやっています。