お陰様でか分かりませんが、当サービスは掲載率は相当絞り込んでいるにも関わらず、掲載依頼は多くあります。
絞り込みについては、こちらの主観はありますが、主観以上にプロダクトアウト感が強く、そこからどうするかが見えないものが多いのが実際です。
そこで、参考になるかどうか分かりませが、僕が考えるリリース後何をしていくべきか、実際はそれが通常活動になるのですがそれを書いてみます。
プロダクトアウトについての前提
まずiPhoneなどはプロダクトアウトの良い例です。ですが、こういうプロダクトアウト型で成功するって結構レアなのではないかと思っています。むしろiPhoneなど身近にあることで、夢を見るのはいいのですが、ではプロセス自体としてそうあればいいかというと、自分が欲しい、これがあることで「人は認識できる」は、開発したい、作りたいという後付の理由にほかならないからです。
もちろん、「自分は心からこれを作りたかった!」というまで昇華できていればいいのですが、おそらくそうではない。なんとなく作ってなんとなく広がらないかというところを思っていれば、僕も自分で耳が痛いのですが(笑)まあ広がらないですよね。
プロダクトアウトという手法ややり方や考えが駄目と思っていなくてそれでやれるものもあるでしょう。ですが、多くはそこまで詰めてないので、「思いついたから作った」というのはプロダクトアウトではない。単に思いついたから作っただけなんですね。
その判断や判定があるわけではないですが、あえていえば、開発者や作った運営側でどう判断するかです。逆にいえば、プロダクトアウトでやったと思うなら、マーケットアウトという顧客や誰かが望んでいるので作ったものが同じ率であっていいのかなという感じです。
リリース後のやることの動き
リリース後にやることはこれということではないのですが、開発やサービスが出来たら次をどうするかということですね。
誰かに使ってもらう
誰かとは本来ターゲットであるべきです。ターゲットはそのサービスを使う想定の人のことですが、例えば家計簿サービスを作ったとして、それ誰が使うか想定できていますか?これがないものも多いです。
ここで推測や仮説はもちろんありです。コロナ禍でECを使う人が増えたが、使いすぎている人も増えているというデータがあるとか。そしてそういう人は家計簿をつけてない事が多い。さらにその層の特徴は・・・みたいなことが分かるか。これは調べていけばある程度見えるはずです。
そういうのがないと、結構辛いので、やりましょう。そういう意味で開発者が考えるサービス作りは開発で終るのですが、実際はそのサービスを使ってもらう、改善して繰り返していくので、総合力が問われるかなと思います。それを1人でやるかはおいておいて、誰もいなければ1人で回すというのが実際ですよね。
それで、ここで誰かとは、ターゲット外でも良くて、なぜかというと誰にも使ってもらえないとサービスの存在意義を見失うからです。とはいえ、無理に使ってもらってというのもきついわけです。
という意味では、ある程度使ってもらえる人が見えていて使っている人が増えていくだろうを目指すのですが、まあここを読む人なら「それは簡単ではない」と感じているはずです。
そこで使って欲しいが押し付けではない形になるにはどうすればいいかを考え抜くことになります。そもそも使ってもらえれば分かるというのも「甘え」が多いです。飲食業で「食べてもらえれば分かるんだけどな」に対してあなたが感じる感覚はどうでしょうか。じゃあ映えがあればいいのかというと、それだけでは困る。
という意味で総合力、全体を見る力が必要になります。
そのサービスを使い続けたいか
依頼フォームでは1年後にありますか?などわりと激しいことをさらっと聞いています。この質問にさすがに「あるよ」と答える人は多いのですが、僕の感覚では自分が作ったものでも興味がなくなれば1ヶ月で終わるし、3ヶ月もあれば多くは消えます。なので、1年って相当の覚悟がいります。
覚悟とは、単にお金がかからないなら、時間ですね。面倒を見る、そうですね、誤解を恐れずにいえばペットを飼うみたいな激しい感じです。エサをやったり散歩したり、病気予防したり、躾したり。大変な点はあるがその分可愛さがあるのがペットだと思います。そういう労りというか、愛ですよね(笑)がないなら、やはりきつい。愛があればいいというと青臭いのですが、僕は事実かなと思っています。
それを発案者である人、開発者である人がそう思ってないものを誰が使うのでしょうか?というごく真っ当なツッコミにたじろいだら、残念ながらそのサービスは一旦終了でいいと思います。
もちろん何となく作って、なんとなくやっていけたらなーを否定しないのですが、それはいいんです。ただ実際に続かないだけです。続くとは何かによるのですが、少なくとも1ヶ月に1回そのサービスページを見るのか、使うのか、リアクションがあるならリアクションに応じているのか、そういう感じのことです。
ニーズはあるか、リサーチしているか
ニーズやリサーチは難しくなくて、「しらべる」という感覚を常に持つことです。それはニュースでも社会の動きでも、友人の話でもオッケーです。
家計簿サービスがいけるとは、他の家計簿サービスを知らないだけということが多くありますから、まず調べましょう。その上で特徴を見いだせるなら、ここが違うとかこういうターゲットは課題が一杯あるし、解決できてないならありです。
それを無視して、プロダクトアウトでリリースして、ユーザーを集めるは否定しないのですが、多くは無駄になりがちです。とはいえのんびり長期でやるのだとか、趣味性が強くマネタイズとかガツガツしてないならそれでオッケーです。ただそのやり方の場合は、間延びしますし、いつ力を入れるのか、時間やお金をかけないことで自分の興味との戦いになるということだけは考慮すべきとなります。
着地点はどこにあるか
単純にサービスの利用者数を増やしたいは開発者のエゴでしかないと思います。本来はそうでなく、利用者はサービスがいいなとかこれは便利とか感じたのでその上でサービスの利用継続をするだけです。使えないと思えば使わない。厳しいというよりも、反応とはそういうことです。まあダイレクトに使えないって言う人はあまりいないので余計分かりづらい世界かもしれません。
着地点とは、そのプロダクトやサービスが何をしてどうなればいいか。世界観のようなものです。魔王を倒したら終わりなのか、その後も続くのかでゲームの世界は変わります。あなたが作るものなので、こうなったらいいながあるわけで、それを企画前、つまり開発前に明確にしておいて、ブレないようにするほうがいいかと思います。
例えばユーザーが1人でもいればOKという着地点を設けたらそれが出来たら終わりということです。ユーザー1人のサービスはないと思われますが、とはいえ誰も使わないサービスはゴマンとあるので、1人でもいれば素晴らしいと感じたりします。況やそれで継続しているなら素晴らしいの一言です。
マネタイズも話題になりますが、マネタイズとはお金を得ることではあるわけで、開発というよりも、それを客観視したり別視点で見て価値を最大化できるか、違う価値を付けられるかという客観性が求められます。思うに、これを開発して出来る人は稀だと思っています。どうしても自分の相棒なので冷静に見られないんですね。分身みたいなものですから。そこまで気付いた上でどうするかというのが鍵になりますが、そこまで考えずに明らめてしまうケースも多そうです。
お客さんやターゲット視点に立つ
ざっと書いてみましたが、単純に作り手は作るにフォーカスが当たるので、やはり客視点が難しいか苦手なのではないかと思います。そのサービスはあるし、あえてそれを使う理由がない。使う理由は・・・そうだなあなたが知り合いだからとか、ヒマだから(笑)なんてちょっと悲しいですけど、事実かと思います。
だからこそ、課題解決や何か便利になるというものがないと、なかなか使われないというだけですね。マーケティングが上手いというと、なぜか人格を否定される(笑)世界観があったりしますが、逆に作り手は開発だけしていればいいというような誤解までありえるわけですが、世界としてはそれは「甘く」て、成長や学びをただなくしているだけと言えそうです。実際に学んだり成長している人は、開発もマーケティングも関係なく、学んで成長しているだけなんですよね。だからこそ、プロダクトも成長する。そういう循環を作らないとというところになります。
お客視点に立つと、如何に自分のプロダクトを使わなくても生きていけることが分かります。僕のサービスもそうです(笑)だからこそ、価値の最大化をするにはどうすればいいかを必死に考えて試していく。
この世界線では、努力すれば報われるとかはないですが、とはいえ成長や学びにならないことはないというわりとハッピーな目線です。ただ結果を出すとは多くは泥臭いことをやってどうかなので、泥臭いのが嫌いとかやりたくないなら、リスクでもないのですが、得られる果実は少ないだけかもしれませんね。

「Webサービス集めました」のひとり企画兼編集兼運営者。他、ビジネスアイデアメディア「シゴクリ」運営者でもある。アイデアをこよなく愛し、そのアイデアが形にするかを検討し続ける、ゼロイチ大好きアイデアマン。ビジネスアイデア提案、アイデアの壁打ち、起業相談等の実績多数あり。Webサービスという新たなアイデアが詰まったものに触れられるのが好きでそんな人や会社を応援したくて本サービスをやっています。